「プロジェクトリーダー公開方式」の背景と効果について

日本ベンチャースポーツ連盟では、個々のプロジェクトにおいて、担当者を公開する方式をとっている。この記事ではそのような方法を取る背景と方式を紹介する。

背景

多様化する時代、今後は個人の時代が続くといわれて久しい。働き方改革により副業も進み、今まで組織に所属していただけの人々が、個人や副業をやり始めるようになってきている。

しかしながら、特に組織が大きくなれば大きくなるほど、個人の仕事としてはみなされず、大きな組織としての成果として出されることが大半である。このため、事業の規模にかかわらず、だれが担当したかどうかは、たとえ組織内では明確になっていたとしても、外部からは見えづらい状況となっている。仮に公開されていたとしても、社長や一部役員のみの公開で、おそらく中核を担っていた人物ですら外からは見えづらいことが多い。

要は現状の特に大きな組織の方式では、せっかくの手柄が、ほぼ本人には還元されにくくなる可能性が高い。(もちろんボーナスなどに反映されるかもしれないが、依然として内部の評価である)。もちろん「これは私の仕事だ」と、自ら言うことはできても、組織が公開しないのであれば信憑性の面で劣る。

さらにスポーツのエリアでは、利益が非常に薄いのは周知のとおりである。半ば「ボランティア」になりがちな状況で、取り組んでも実績にもならないのであれば、報われづらくなってしまう現状がある。

この状況では、スキルや経験・実績・社会貢献を客観的な形で示すことが難しくなり、個人の時代とはいっても、個人に紐づいている実績が見えづらいままとなってしまう。一部の芸術や学術などの分野では、本人の名前が出る傾向があるが、これらの分野の方々が、特に大きな組織を嫌う理由の一つが「個人の名前が出ないこと」であることも忘れてはいけない。

スポーツのエリアに限って言えば、団体の長以外にも、選手は個人名が出ることが大半であるが、運営側は相変わらずの伝統的な組織方式で、個人名が出ることは少ない。

プロジェクトリーダー公開方式

以上を踏まえ、弊連盟では、「誰が担当したか?」を極力公開する方式をとっている。(もちろん希望性である。非公開も存在する。)「プロジェクトリーダー公開方式」などとしたい。

一般的な大半の組織では、だれが担当したかは見えづらい。組織が公開しないからである。しかし、組織側が公開すれば、中身は見えやすくなる。丁度、透明な時計であれば、内部の歯車や構造が見えやすくなる状況である。

これであれば、だれが担当したか?が分かりやすく個人のキャリアや本業につなげやすくなるはずである。

 

考えられる副次的な要素や懸念点

スポーツのエリアに限って言えば、その特性上から、様々なものが特定の地域に存在することがある。例えば教育法やトレーニング法、施術法などの技術も、たとえ優れていたとしても、知られにくかったり、広まりにくかったりと特定の地域に限定されがちになる傾向がある。この辺りが改善されれば、良い技術や概念は広まりやすくなる。長期的に見れば地方活性化などにもつながる可能性がある。

再三述べているように、このスポーツのエリアは、実験的な取り組みがしやすい。巨額な資金が動く業界や、伝統的な業界では、純粋な内容よりも政治的なしがらみに影響される割合が大きくなる可能性が高い。

個人が評価されると、その人物が引き抜かれやすくなる可能性がある。特に単価が高い業界ではそれはよくあることだろう。トレーダーなどもしょっちゅう引き抜きあっている印象である。しかし特に「ベンチャースポーツ」でそのようなことが起きれるようになれば、組織運営側としては、大歓迎である。

この方式の効果や考察・改善点は、まとまり次第「ベンチャースポーツラボ」ページへ公開することとする。